むろくんこそが、素敵でワガママ

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「読む」以外のことは何も考えないでください。

初めてテストセンターでSPIを受けたから所感を語る。

 

 生まれて初めてSPIというやつを受けてきた。SPIは俗称で、正式には性格検査とか能力検査とか言われるんだろうか。ちなみにSPIは、スーパーパニックアイロニーの略ではない。

 

 

 今回の記事は所感を語るわけだが、俺のSPIの出来とか手応えはそんなに語るつもりはない。そこだけ了承しといてな。

 

 

 

 

 少し遡ろう。

 言うまでもなく俺は今年就活生で、就職活動をしなきゃいけないクソみたいな境遇なわけ。正直3月まで殆ど何もしてなかったんだが、3月になってから「若干」焦り始めてとりあえずエントリーシートを書き始めた。んで、1日かけて泣きながらエントリーシートをとりあえず書き終えて、とりあえずとある企業に提出。企業名は当然伏せるが、エントリーシート提出してからすぐに能力検査(SPI)受けろ的な通知がきた。

 

 

 

 だから、受けた!!!!

 

 

 

 

 

 SPIの受験方法って何種類かあるらしく、俺が今回やったのはテストセンター型。知らない人のために説明しよう。

 

 テストセンター型とは、指定された会場に行ってパソコンでさっと受けて帰る…感じのタイプ。

 家で受験したり、筆記でやったりするタイプではない。たぶん、今はテストセンター型が殆どなんじゃないだろうか。もちろん、何の根拠もない。

 

 

 今回会場で受けたのは能力検査のみ。性格検査は事前に家で受けておくように指示があったので、家のパソコンでささっと終わらせた。

 

 

 

 

 

 近くに会場があり、15時半頃に到着。まずは受付。

 正直、会場はぱっと見じゃ分かりづらいくらいしょぼかった。もっと大々的にやってるもんだと思ってたから、拍子抜けしたのは事実。ただまあ、あんまり豪勢でも緊張しちゃいそうだから別に良かった。

 

 

 受付の人たちは全員がマスクをしてた。勿論俺もマスクを着用して外出してた。コロナウイルスの影響を肌で感じたわけだが、受験者の中にはマスクをしていないヤツも結構いた。この期に及んでマスクをしないヤツの気が知れないが、それはまた別の話。

 

 

 受付を済ませた後、筆記用具を含む全ての荷物はロッカーへ。パソコンを使っての受験となるため、筆記用具は必要ないのだ。

 

 

 

 

 扉を潜ると、そこが試験会場だった。一目見ての感想を述べるなら、「自習室?」だ。

 中学生の頃に通っていた塾の自習室そっくりだった。学校のコンピュータ室の床みたいな固くて青いカーペットが敷かれており、パソコンが並べられていた。パソコンとパソコンの間は木製の仕切りで隔てられていた。これだ、こいつが自習室感の本丸だ。

 

 そして何より、部屋が狭かった。8畳~10畳くらいだっただろうか。デスクとパソコンがところ狭しと並べられていたこともあって、余計に狭く感じられた。既に何人か受験生が座っていて、皆パソコンに釘付けだった。

 

 

 

 受付で説明を受けたようにログインすると、すぐに試験が始まる。とは言っても、特に緊張もせず、リラックスして問題を解き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、ここから所感を語っていこう。

 

 まず、もの凄く大雑把に問題の種類を分けると、国語と数学だった。前半が国語、後半が数学だ。

 国語は語彙の意味を問う問題や、文章理解の問題が多く、数学は割合・確率・判断推理みたいな問題が多かった。

 

 公務員試験の勉強をかじっていた俺から言わせてもらうと、数学の問題は、数的処理の問題に似ているように思えた。とは言っても、俺は公務員試験の勉強を真面目にやってないので、有利だなと感じることもなかった。

 

 

 

 

 問題の内容に関して。

 あの時は普通に解いていたが、今思えばあれは就職活動のための受験なのだ。つまり、内定を得るための受験。だから、このSPIの問題が就活に直結するかを考えなければいけない。

 

 結論から言うと、SPIの問題内容と就活及びお仕事はほとんど直結しない、と俺は考える。というのも、問題自体は別に中学生でも解けるような問題が多いからだ。むしろ、現役の中高生の方が正答率は上がるだろう。つまり、高校を卒業して時間が経っている就活生にとっては、意外と解けない問題が多いということ。

 

 だから就活生はSPIの勉強をするわけだが。

 

 本当のことを言うと、俺はSPIの勉強を殆どしないで本番に挑んだ。家を出る前にテストセンターのマイページで練習問題を3,4問見たくらいで、後は何もしていない。この練習問題というのも、問題の形式をとりあえず見ておくために触れただけで、勉強をしたつもりはない。

 

 

 なんでかって、SPI自体に意味を感じないからだ。先ほども言ったように、SPIの問題の殆どは、就活生よりも中高生が得意とする問題だ。俺は一度そういう問題を乗り越えて高校大学に入学出来たわけだから、今になって思い出すように勉強をし出したら、たぶん正答率は跳ね上がるだろう。だが、それをしなかった。

 

 

「違うよ。内定を獲るためにSPIの勉強をするんだよ」

 

 

 ふむ、全くの正論だと思う。結局、SPIの問題が就職活動及び就職後の業務に直接役に立つかは関係なく、企業が求めているある程度の正答率を出してデータを得るためにSPIの勉強をするのが普通だ。

 

 なんで勉強するかって、絶対に内定が欲しいからだろう。

 

 

 だが俺は別に、絶対に内定が欲しいわけでもない。というと語弊がある。内定がもらえなければ生きていけなくなるから仕方なく就活をしているだけで、絶対にこの企業・業界がいい!ってのはない(絶対にここは嫌だ!っていうのは腐るほどあるが)。

 

 

 だから、SPIにかける思いも薄いのだろう。

 第一、SPIの点数如きで落とされるような企業であれば、そもそも俺の能力や性格や考えに合っていないことは自明だ。SPIを重視するような企業があるのかどうかは知らないが。

 

 

 

 「じゃあなんでSPI受けたの?」

 

 

 それはあくまで、選考への参加権を得るためだ。点数以前に、そもそもSPIを受験したという事実とデータがなければ、選考に参加すら出来ない企業が殆どだ。だから受けた。

 勿論、本番は普通にちゃんとやった。少なくとも正解だと思うものを選んだし、試験時間中は集中もしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 SPIは時間に追われるという話は聞いていたから、時間は意識していた。と言っても、時間配分を意識していたというより、時間内に全ての問題に触れるように意識していた感じだ。どんな問題が出るかも分からない以上、配分なんて出来るはずもないからな。

 

 

 だから、国語の問題は颯爽と片付けた。時間をかけて考えたい問題もあったのだが、最初に正解だと思った答えを疑わずに次にすすんだ。数学に関しては、計算すれば出来そうな問題は多少時間をかけて計算したが、端数を除いて計算したり、0の数を度外視して頭の2,3桁で答えを模索したりと、だいぶ手を抜いた(というと語弊があるが、手早くやったのは事実)。

 

 

 

 そのせいで、かなりの時間を残したまま試験を終えることになった。一度回答を終えた問題を見直したりすることはシステム上できないため、最後の問題を解き終えた瞬間にやることがなくなる。だから、さっさと帰った。

 

 

 試験時間は35分とされていたが、たぶん25分くらいで終わった。出来不出来については詳しく語らないが、正直あんまり問題を憶えていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、所感まとめに入る。

 

 

 まず第一に、SPIの問題内容は現役中高生の専売特許であったこと。

 それから、SPIの問題と就活及び仕事は全く以て直結しないこと。

 そして、俺にとってSPIはマジでどうでもいいということだ。

 

 

 SPIの問題内容が就活及び仕事に直結しないということだが、少し面白いと思ったことを最後に書いておこう。

 

 数学の問題に関しては、マジで何の役にも立たないと思う。少なくとも、短時間で計算させるという作業は、かえって仇となりそうだ。正直人事が何を参考にしているかも全く見当が付かない。

 だが、国語の問題に関してはそうとも言えない。語彙問題は完全に運ゲーだが、中には「この文章と同じ構造の文章を選べ」的な問題があったりした。

 

 

 この問題、仕事に直結こそしないとは思うが、いわゆる課題解決とかには関連してくるのかな、とも思った。要は、因果関係をハッキリさせるプロセスが求められるという意味では無関係とは言えないということだ。

 とは言っても、SPIの問題を解くことを目的として文章理解の勉強をしたところで、実際の課題解決の役に立つかと言われれば絶対にあり得ないだろうが。

 

 

 

 まあ、頭ごなしに「SPIは無意味だ」と言っているわけではないということを、最後に理解していただければこれ幸いと言ったところ。

 

 

 

 

 

 

 あーどう森楽しみ。