むろくんこそが、素敵でワガママ

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「読む」以外のことは何も考えないでください。

今の小学生はナルトもダークライも知らないんだぜ?

 Youtubeで動画投稿を未だに細々と続けているわけだが、実は俺の友人もYoutubeをやっている。そいつはオンラインゲームでいわゆるキッズと一緒に動画を撮ったり配信をしたりしている。

 

 俺も何回かそのゲームに参加したことがある。俺と友人と、キッズ二人という組み合わせが基本。キッズと一緒にゲームをやるということだ。このキッズとは勿論、名前も顔も知らない人たちばかり。向こうもこちらの顔も名前も知らない。知らない者同士が一緒にゲームしちゃう世の中の渦の目に俺は身を投じたわけだ。

 

 

 

 基本的には、俺の友人(以下G君とする)が行っている配信に参加しているキッズが殆どだ。ボイスチャットを繋いでプレイすることが殆どなため、生でそのやり取りも世界中に配信されている。

 

 そこで、今回はG君の配信を通して出会ったキッズ達について少し語っていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 そもそもキッズとは何か。キッズを定義しよう。

 いわゆる「子供」なわけだが、俺たちはオンラインゲームに参加する名前も顔も知らない子供をキッズと呼んでいる。まあ、小馬鹿にしたというか、見下したような言い回しではある。

 

 キッズは小学生が殆ど。と言っても、低学年はいない。俺が出会ったキッズは殆どが小学6年生。中1もいた。年齢で言うと12,3歳が多い。だからキッズとは言っても、物事の分別はしっかりつく年頃だ。

 

 12,3歳というのは丁度思春期を迎える年頃で、インターネットに出会う年頃でもある。俺もこのくらいの年齢(もっと前だったかも)の時にインターネットに出会い、12,3歳の頃に没頭した過去があるため、気持ちはよく分かる。俺の場合はボイスチャットで知らない人と会話するなんて画期的なことはしていなかった。時代の進歩を感じた。

 

 

 

 今は子供でもスマホを持っている時代だ。Switchは一つあればオンラインゲームが出来る。

 

 

 

 

 

 

 

 キッズとゲームをしてみてまず最初に感じたことは、どいつもこいつも頭がおかしいということだ。

 子供ってそもそもそういうもんだから仕方ないのだが、実際に一緒にゲームをしてみるとその狂い具合が窺える。

 

 基本的に自己中心的で、目立ちたがりで我が強く、空気が読めない。まあ小中学生ってそういうもんだから仕方ないのだが、正直一緒にプレイすることに何の生産性も感じない。G君は、「配信でキッズと一緒にゲームをやると数字が伸びる」という理由で割り切ってやっているみたいだが、俺には絶対に出来ない。12,3歳は一番生意気な時期。

 

 

 

 そもそもなぜキッズは名前も顔も知らない配信者と一緒にゲームをしたがるのだろう。単純な道理だ。

 自分のプレイを配信して欲しいからだ。キッズは自分で配信する術をもっていない。ゲーム配信経験者なら分かると思うが、配信は初期費用が意外とかかる。あと、親が家にいる状態が多いキッズは親の目を盗んでやらなければいけないことになるから、無理がある。他にも諸々の理由で、キッズは自分一人の力で配信をする術をもっていない。だから、他の配信者の配信に参加することで、自分の姿を世に広めようと画策しているのである。

 

 

 だから当然、全員我が強い。我こそが一番上手いんだ、我こそが配信映えするんだ、とばかりに名乗りを上げる。大人数のプレイでボイスチャットをオープンにしてしまったら最後、忽ち悲鳴に近いキッズの声がゲーム音をかき消し、耳をつんざく。

 

 

 

 これが最近のキッズの現状だ。第一、12,3歳でインターネットやオンラインゲームに没頭しているキッズは基本的にまともじゃない。もちろん、中には学生生活を謳歌しているキッズも大勢いるだろう。だが、そうでないキッズも大勢いるということだ。俺の場合は、インターネットにのめり込んでしまった典型例だ。勿論、インターネットを初めて後悔している部分もあれば、やってよかったと感じる部分もある。だが、インターネットの渦に飲まれると言うことは、相当なリスクを伴うということは知っている。

 

 オンラインゲームに参加し、配信者とゲームをプレイするキッズは、基本的にこのリスクに気付いていない。12,3歳で気付ける方がおかしい。

 具体的にどんなリスクがあるのかは今回の記事の趣旨からズレるため省く。

 

 

 

 俺は何回かG君の配信でキッズとプレイしたが、正直もう二度とやりたくはない。これは俺個人の意見だが、冗談の通じない人間や空気の読めない人間とやるゲームほど苦痛なものはない。

 

 

 

 

 以上が、オンラインゲームに参加するキッズの現状だ。

 

 

 

 

 

 

 

 ここからは余談だが、一緒にゲームをプレイしたキッズにとある質問をしたところ、衝撃の事実が発覚した。

 

 ズバリ、今の小学生と俺が小学生だった頃とでジェネレーションギャップがあるかどうかを確かめるための質問だ。

 

 

 

 

 

 

「ナルトって知ってる?」

 

 

 

 まずはこの質問。ナルトと言えば、国民的人気漫画だ。世界でも人気。

 

 キッズの答えはこうだ。

 

 

 

 

「…聞いたことはある」

 

 

 

 

 !!!!?!??!??!???

 

 

 

 

 

 衝撃だった。俺にとって、ナルトは日本中の誰もが知っている国民的人気キャラクターだ。ましてや、子供は全員ナルトに憧れているもんだと思っていた。

 

 

 

 これがジェネレーションギャップというやつだ。10年も経ってしまうと、生まれてしまう。

 確かに、今の小学生はナルトに触れ合う機会が無い。なぜなら、ナルトは今連載もしていなければ、アニメもやっていないからだ。ナルトは終わったものだ、悲しいが。よっぽど能動的なキッズでも無い限り、ナルトの詳細など知る由もないのだろう。

 

 

 

 次はこんな質問をした。

 

 

 

 

 

 

ダークライって知ってる?」

 

 

 

 皆さんご存じダークライだ。俺と同年代の人間であれば知らない人間はいない。ポケモンですね、いわゆる。

 ダイヤモンドパールに登場する伝説ポケモンで、ポケモンリーグで裏技を使うと入手することが出来たポケモン。だがこの裏技が割とシビアで、失敗するとゲーム自体がバグってしまい、店に行って直してもらわないと二度とプレイが出来なくなる。俺も一度失敗し、修理に出したことを憶えている。

 

 当時の小学生はみんなこれを経験している。というか、ほとんど全員がポケモンを経験している。ポケモンをやったことがない人間も、ダークライであれば知っていただろう。今現在は憶えていなくても、小学生当時は絶対に存在くらいは把握していたはずだ。

 

 

 キッズの回答はこうだ。

 

 

 

 

 

「知らなーい」

 

 

 

 !!!???!??!?!????!?!!!!??

 

 

 

 ポケモンに詳しいキッズはダークライを知っていたのだが、俺が最初に質問したキッズはダークライを知らなかったようだ。

 なんというか、当然と言えば当然なのだろう。ナルトを知らないのも、ダークライを知らないのも。

 

 

 

 でも、ちょっとショックである。

 それは、今のキッズがナルトやダークライを知らないことが悲しいというのもあるが、あまりに時の流れが残酷すぎることが最もショックだ。

 

 

 

 

 俺たちがおっさん呼ばわりして軽蔑していた年上の存在。俺たちは、既にそういう存在になりかけているということ。

 

 

 

 10年という月日の重さが、あまりにキツい。

 

 

 

 

 

 

 あと10年経ったら、俺はどうなるんだろうな。