むろくんこそが、素敵でワガママ

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「読む」以外のことは何も考えないでください。

『本屋さんのダイアナ』 電子書籍レビュー①

 

 早速ですが、レビューをします。レビューといっても、思ったことをつらつら書いていくだけなので、誰かの役に立つかは分かりません。

 アウトプットのために書くという目的もあるので、そこら辺はご了承ください。

 なんか、保険かけてる感じですいません。加入しちゃいました。

 

 

 

 

 

 記念すべき電子書籍第一弾は本屋さんのダイアナとかいうタイトルの小説です。

 初版は2014年。比較的新しめといっていいんでしょうか。最近は時代が変わるのが早いので、もはや古い作品でしょうか。

 

 

 

 作者は柚木麻子さん。38歳です。

 どうやら、女同士の関係性を描いた作品が多いらしいです。確かに本屋さんのダイアナも、女の子が主役でダブル主人公みたいな感じでした。いわゆる、青春小説といっていいのかな。

 

 

 なぜこの本を選んだのか。とっても適当です。

 何を読むか迷っていて、ネットでおすすめの小説みたいなのを調べた中に入っていました。「子供を持つ親に読んで欲しい」みたいなことが書いてあったので、逆に子供のいない俺が読んでやろうと思って何となくこれにしました。

 

 

 

 

 簡単にあらすじを言います。

 「大穴」と書いて「ダイアナ」と読む日本人の女の子と、「彩子」という名前の女の子が小学校で出会うところから物語は始まります。いわゆるDQNネームのせいで孤独だった本好きのダイアナは、同じ本好きの彩子と意気投合。小学生時代の二人が、正反対のお互いの生活に憧れを抱くようになり、成長していきます。

 段々と大人になるにつれ、それぞれが自分の生き方に不安や不満を感じるようになっていくんですね。小学生からはじまり、社会人になるまでを描いています。

 

 二人を繋ぐのは「本」ダイアナはある一冊のに勇気づけられるのですが、彩子もそのの大ファンで…などと、共通点も見つかったりして。

 

 二人の少女が、葛藤しながら成長していく物語です。

 

 

 

 

 

 抽象的なあらすじ紹介で申し訳ない。あまり書きすぎるとネタバレになっちゃうので、あえて抽象的に書きました。

 

 ダイアナは母子家庭で、お母さんは水商売で生計を立てる一方で、彩子の家庭はまさに英才教育といった感じ。

 そんな二人が意気投合するんですね。

 

 

 

 

 記念すべき電子書籍第一弾の鍵が「本」であることに、少し運命を感じました。嘘です。

 

 

 あと、女性主人公なので、けっこう女性なりの葛藤みたいなのも出てきます。男には分かりかねるところもあるのかもしれません。

 

 基本的に、ダイアナ彩子の視点が交互に描かれる感じ。純文学というよりは、大衆文学ですかね。読みやすいです。

 

 

 

 

 

 大学生時代を描くシーンは、個人的に特に心を打たれます。何を隠そう、大学生活を派手に失敗した俺だからこそ分かるところもあるのかもしれません。

 彩子が大学で葛藤するシーンなんかは、思わず食い入るように読んでしまいました。分かるぞ彩子。それは分からんぞ彩子、みたいな。

 

 

 

 

 

 親視点、子供視点、女性視点が主にテーマなのかなと感じました。まあ、テーマはあくまで作者が決めたものですから、そこはあんまり気にしてませんが…。

 

 

 

 

 総合的に見て、とても面白かったです。

 お互いが高校を卒業した辺りから、個人的に好きです。小学校中学校時代は、正直違和感を覚えるような描写もあったりしましたが、大人になるにつれて葛藤が大きくなっていく二人の様は見ていて面白かったです。

 

 

 

 なんというか、報われたと思えば葛藤し、報われたと思えば葛藤しの繰り返しがあるんですね。

 本当にこれでいいのか?いや、いいんだと自分に言い聞かせる描写や、今ごろ彼女は何をしているんだろう…と互いに思いを馳せる描写が印象的でした。

 

 

 そしてやはり、タイトルにもあるように「本」とか「本屋」が鍵になってきますね。

 

 

 

 

 おすすめ度は☆4つといったところ。

 

 

 

 

 

 

 

 まあ、レビューっつったってこんなもんよ。

 4日くらい前に読んだヤツで、今は3冊目に入ってるのであとの2冊に上書きされて記憶が薄れているのは事実です。

 読み終えたら、直後にレビューを書いた方がいいかもしれませんね。

 

 

 

 あは