バイオハザード5のレビュー・評価(ネタバレあり)
はい。
つい先日、『バイオハザード5』をプレイし、クリアいたした。
今回はバイオ5について、プレイしてみての感想などを述べさせていただく。
バイオハザード5について
本作品はバイオハザードシリーズの第5作目となる作品で、ゲームとしては前作バイオ4のシステムを大きく踏襲しているような印象を受けた。
というのも、バイオハザードシリーズといえば、ゾンビやホラー要素が強いと思う方もいるかもしれないが、4~6については決してそうではない。
少なくとも、4,5にゾンビは一切出てこない。代わりにプラーガと呼ばれる化け物が出てくるだけ。また、従来のバイオに見られるホラー要素や謎解き要素もほぼなく、どちらかというとアクションシューティング系のゲームに仕上がっている。これが良くも悪くも5の特徴であるように思う。
さらに5は二人プレイ要素もあるらしい(今回は一人でプレイ)。
あらすじを簡単に。
アフリカのとある集落でプラーガと呼ばれるウイルスが蔓延!対バイオテロ組織『BSAA』のクリス・レッドフィールドが調査のために現地へ!現地で出会った新たな相棒・シェバとともにプラーガの調査を始めるが、そこにはかつてラクーンシティの大事件を引き起こしたアンブレラの暗躍の影が…!さらには死んだと思われたジル・バレンタインが生きている可能性まで!?いったいどうなっちゃうの!?みたいな感じ。
主人公はクリス・レッドフィールド。バイオシリーズではおなじみ。
相棒はシェバ・アローマ。一人プレイの場合はプレイアブルではないが、このシェバと協力しながらステージを進んでいくのが本作品のコンセプトである。このシェバがまあ無能(詳細は後程)。
おなじみのジル・バレンタインやアルバート・ウェスカーも登場。ストーリー的にはまさにバイオハザードの核心に迫る作品なんじゃないでしょうか。
『バイオハザード5』のレビュー
では、本作品のレビューに移りたいと思う。
今回も、「ゲームの雰囲気」「ゲーム性」「ボリューム」に着眼点を置いてレビューしていくぅ!
まずは、ゲームの雰囲気。
個人的に、5の世界観はそこまで好きではない。というのも、バイオっぽくないからという理由が最も大きい。俺の中でバイオは、やはり暗鬱としたジメジメとした雰囲気なのだが、本作品はそうではない。得体が知れないという意味では共通しているのだが、なんというか、暗鬱な感じが足りない。すごく簡単に言うと、あんまり怖くないのだ。
キャラクターについては、やはりお馴染みのキャラクターの登場でテンションは上がる。特にジル。個人的にジル大好き人間なので、ジルの登場には胸が熱くなった。バトルスーツが異様にピチピチでえちえちだったのもポイントが高い。ただ、本作品の相棒はあくまでシェバなので、ジルの出番はそれほど多くはない。短い出番で俺をときめかせてくれるジルは、やはりバレンタインなのである。
ゲームの雰囲気の総評はやや低め。ジルがいなければもっと低かっただろう。
舞台がアフリカというのも、なんとなく馴染めなかった要因かもしれない。
続いてゲーム性。
結論から言うと、ゲーム性に対する評価はかなり低い。
まず、至らない点が多いように思える。具体的に言おう。
第一に、弾が少ない。これは今回のゲームのコンセプトに照らし合わせての仕様なのかもしれないが、個人的にはストレスが溜まった。序盤は弾を節約して近接攻撃で敵を倒せるものの、中盤以降はそうもいかない。敵の数が多いのは仕方がないが、その割に弾数が少なかったのはショックです。
第二に、武器の切り替えがダルい。いちいちインベントリを開いて武器を切り替えなければならないのが億劫だった。インベントリを開いている間に敵が待ってくれるわけではないので、相当ストレスが溜まる。RE:2とRE:3は、そこらへんの細かい気遣いができていたので、インベントリを開いている間は時間が止まったり、ホイールで武器を切り替えたりできた。まあ、昔のゲームなのである程度仕方ないのかもしれないが…。
第三に、リロードが頭悪い。
武器をリロードする際、クリスがその場に立ち止まるのだ。この間、動くことはできないし、カメラを動かすこともできない。完全無防備状態なのだ。数多の敵との混戦の最中、敵陣のど真ん中で弾を込めなおすゴリラの立ち姿は、甚だ滑稽に映った。
第四に、シェバが無能すぎる。
これが本作品の最大の汚点であるように思う。先述したように、本作品は常にシェバが後ろについて回る。基本的には一緒に戦ってくれるのだが、とにかくその動きが無能そのもの。
まず、足が遅い。二人で協力して扉を開けたりしなければならないときにストレスが溜まる。
あと、勝手に回復アイテムを使う。これはたまにありがたい時もあるのだが、基本は不本意。合成してない緑ハーブを平気な顔してぶっかけてくるたびに、ストレスが溜まる。
そして、単独行動が多い。敵を無視したいのに敵とやりあったり、戻れと指示を出しているのに戻ってこなかったり。勝手に弾を拾ったり、あるいは拾ってほしい時に拾わなかったり…。
とにかくシェバに対してストレスが溜まる。ムービーで時折見せる熱い一面がなければ、今頃シェバを死ぬほど嫌いになっていたことだろう。
ちなみにこのシェバが無能であるという点に関しては、二人プレイで補完できると思うので、これからプレイする方はぜひ二人でプレイすることを推奨する。
ほかにもQTEの評価が低い一面もあるらしい。QTEはクイックタイムイベントの略で、簡単に言うとムービー中に出た指示に従ってボタンを押す、みたいなやつだ。今回はPC版でプレイしたので、いきなり「A+D」みたいな指示が表示されることが多々あった。個人的に、これは割と好きなので評価はそこまで低くない。
最後に、ボリューム。
これに関しては、十分だったと思う。本作品はチャプターごとに話が分かれており、各チャプターは3パートに分かれている。本作品はチャプター6まであるので、全部で18パートということになる。
ストーリーに関しても、いわゆるバイオハザードの王道であるように思える。王道とはつまり、事件発生→調査→敵がわかる→敵を追う→見つける→敵が暴走するの流れだ。
ただ、ボリュームというものは多ければいいわけではない。本作品に関しては、正直アクション性やステージがあまり変わり映えしないため、やや冗長になっているようにも思えた。「まだ続くの?」と思ってしまうこともあったりして…。
あとは、エクセラがちょっとだけかわいそうでした。
まあ、値段以上のボリュームはあったように思える。
『バイオハザード5』の総評
雰囲気 ★★★☆☆
ゲーム性 ★☆☆☆☆
ボリューム ★★★☆☆
総合 50/100
こんな感じ。ちょっと辛めの評価ではあるかもしれない。ただ、やはりゲーム性の観点で個人的にはかなりストレスが溜まったため、このような評価が妥当と言える。人にはあまりおすすめできない。
ただ、これはおそらく『バイオハザード5』をバイオハザードシリーズとしてみた時の評価であろう。バイオハザードじゃないと思えば、そこまで駄作でもない。まあ、バイオハザードじゃなければそもそもプレイすらしてないと思うんですけどね。
以上の評価。これはあくまで個人的な意見なので悪しからず。
次は『バイオハザード6』をプレイします。