むろくんこそが、素敵でワガママ

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「読む」以外のことは何も考えないでください。

レポートとテスト、どっちが楽かの雌雄を決したい

 

 大学生になると、レポートやテストは避けられない。

 

 

 「単位」とかいう有象無象で荒唐無稽なクソを取得するために、大学生は学期末の日夜奔走する。

 

 

 改めて説明もいらないと思うが、それぞれについて、一体どういう性質を持っているのかを確認しておこう。

 まずレポート。レポートは、大学の授業や研究実験などで培った知識や考察などをまとめた報告書みたいなものだ。小学生の時の読書感想文や理科の実験レポートの延長と思って貰えればいいと思う。

 続いてテスト。これは世間一般に言う「試験」という認識で間違ってはいないだろう。同じく授業や研究・実験などで培った知識や考察などを踏まえて、出題された問題に限られた時間の中で答えるというものだ。

 

 

 

 

 

 大学の授業には講義、演習、実験など様々な形態があるが、単位を取る手段としては、レポートかテストのどちらか、あるいはその両方になることが殆どだ。例外として「発表」というパターンもあるが、これはレポートに非常に似通った性質を持っている。

 つまり、大学を卒業するためには、4年間でたびたび課されるレポートやテストを乗り越えなければならないということだ。卒業要件の最重要課題として課せられる「卒業論文」も、レポートの延長である。

 

 

 

 

 

 俺は3年間大学に在学している中で、このレポートとテスト、その両方を数多く経験してきた。

 その上で、レポートとテスト、どちらがより楽に乗り越えることが出来るかを常々考え続けてきた。そうして、ある一つの結論に至ることが出来た。

 

 これから、その結論を述べようと思う。つまり、レポートとテスト、どっちがより楽であるか、その雌雄を決する時が来たということだ。これは俺の経験則を踏まえた結論・決着であるためある程度の根拠はある。決して感覚や勘で語るわけではないということを予め理解して頂きたい。

 

 

 

 だが、どちらが楽かに決着をつける必要があるのだろうかという疑問も当然浮かんでくるだろう。実になるのなら、どちらであっても甘んじて受け容れてやろうという太い根性の持ち主もいるかもしれない。生憎俺はそういう根性とは相性が悪い。如何に楽に大学を卒業できるかが重要な俺にとって、レポートとテストのどちらがより楽かに決着をつけることには、大変重要な意義がある。それは、大学で学んだどんな教養よりも意義がある。

 

 大学を乗り越える術を身につけるために、俺は大学に入学したのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず、それぞれの特徴を踏まえた上で、メリットとデメリットをご紹介したい。

 

 

 

 

 

 最初はレポートだ。

 レポートは先ほど述べたとおり報告書のようなもので、授業を通して身につけたことや考えたことなどを、言葉や図に起こし、まとめ上げる能力が必要とされる。

 

 またこのレポートは、文字数や形式を予め制限されることが多い。

 例えば文字数であれば、「5000字~8000字以内でまとめあげろ」と条件が課される。文字数制限を課す理由としては、下限に関しては、ある程度内容を充実させるためで、上限に関しては、教授や院生の評価の手間を軽減するためだろう。あまりに自分本位で傲慢だ。この足枷に、一体どれだけの大学生が無意味に苦しめられただろうか。

 形式で言えば、「40字30行、A4用紙5枚、表紙はいらない」みたいに、文字数以外の部分で条件を課される。レポートというのは、内容もさることながら、その形式も評価を左右する。如何に分かりやすく、読みやすく、キレイにまとめてあるかが重要だということだ。これはもはや、慣習というか伝統になっているような気がする。「レポートは形式を守らなければ評価の対象にすらならない」と、入学当初口を酸っぱくして言われたことを思い出す。今思い出しても腹立たしい。

 

 

 それから、レポートには提出期限が設けられる。

 提出期限は、大体その学期の終わり頃に設けられることが多い。例えば今の時期で言えば、後期の終わり頃だから、1月末から2月中旬頃の間に設けられる。この提出期限を過ぎてしまった場合、どんなに内容が充実していようと、受け取ってもらえないというのが原則だ。つまり、評価の対象から外れるということで、問答無用で落単だ。だが、担当教授によっては期限を過ぎても受け取ってくれる人も結構いるので、そこは人に寄りけりと言ったところ。こういう教授に巡り会えた時は素直に喜ぼう。

 

 

 

 人によりけりという話が出たが、レポートの評価は評価者に依存する部分が非常に多い。テストはある程度解答が普遍的に決まっているため、点数が評価者によって左右されるということは少ないが、レポートは違う。スポーツで言うと、フィギュアスケートの点数だとか、サッカーのファールだとかも、ある程度採点者やレフェリーの独断と偏見によって決められることが多いだろう。「え?今のファールなの?」とSNSが荒れるのはそのためだ。それから、好みもあるだろう。

 

  

 大学は中学や高校と違って教授サイドにもある程度自治が許されている。つまりそれは、評価の仕方が一様ではないということだ。教授も一人の人間だ。つまり、評価には情が入ることもあるだろう。

 レポートの評価に関して言えば、「本当にちゃんと全部読んでるの?」という疑問もある。教授は研究で忙しいという話もよく聞くし、5,60人規模の授業で一枚一枚レポートをしっかり読んでいるのかは正直怪しい。プロは一目見ただけでレポートの善し悪しが分かると言うが、そんなこと誰が信用するのだろうか。ただ、レポートやテストの採点については、教授ではなく院生が代行するというパターンも多い。たかだか年齢が一つ二つしか変わらない奴らに評価されるのは癪だが、これも大学が重きを置く”伝統”とかいうヤツの賜だろう。

 

 

 

 レポートのメリットは、作成のために設けられた時間が比較的多いということだ。基本的に、提出期限の1ヶ月前にはレポート課題が発表されるため、単純に1ヶ月もの時間をレポート作成に当てることができる。当然レポートは一つではないので、全てに平等に同じ時間を当てられるはずはないが、余裕を持って作成に取りかかることはできるだろう。まあ、俺から言わせてもらえば第1回目の授業の段階でレポート課題は提示しておけカスってなもんだ。

 

 それからもう一つのメリットは、とりあえず出せば単位が貰えることが多いということだ。これも人によると言ってしまえば身も蓋もないのだが、レポートの評価は意外と甘い。勿論、定められた形式や文字数を厳守しており、授業と関係のない内容を書いていない場合に限られる。俺はこれまで数多くの単位が落ちていくところを目の当たりにしたが、レポートを提出したのに単位を落とした、というケースは恐らく一回もない。

 

 余談だが、俺が単位を落とした原因は大きく4つ。

 「出席日数が足りなかった」「テストで点数を取れなかった」「テストに出席しなかった」「レポートを提出しなかった」だ。

 

 落として当然だったのかもね。

 

 

 

 

 レポートのデメリットは色々あるが、まず一つは、文献や資料の収集に時間と手間がかかることだ。レポート作成に1ヶ月の猶予が与えられると言ったが、そもそもレポートを作成すること自体はそこまで大変ではない。大変なのは、書き始めるまで、つまり、レポートを書くに足る材料集めが大変なのだ。図書館に行って資料を集めることもあれば、インターネットで資料を探すこともあるだろう。ものによってはアンケートやインタビューを課せられることもある。

 題材を決め、資料を集め、情報を整理し、文字に起こし、提出する。これを全て含めた1ヶ月なのだ。

 

 余談だが、俺はレポートの資料集めに図書館を利用したことは一度もない。理由は、大学の図書館が嫌いだからだ。だから俺は、資料を集めるときにはインターネットが主軸になっており、どうしても書籍が必要な場合は本屋やネットで購入している。男の中の男だ。

 

 

 

 デメリットとしては、データが失われるケースがあるということも挙げられる。

 自分の頭の中に必要な情報を記憶させるテストとは違い、レポートは最終的にパソコンなどの媒体に文字として情報を落とし込む必要がある。つまり、パソコンがいかれてしまうとそれまでの努力は水の泡になる。自分が書いたレポートの内容をいちいち記憶しているヤツなどほぼいないだろう(みんな脳死でレポート書いてるから)。

 よく、バッテリー切れでパソコンが落ちてレポートやり直しになったとかいう話を聞く。俺から言わせてもらえばそれはあまりに愚かだし理解できないが、そういうケースもあるのだということを肝に銘じておいてもらいたい。誰に言ってるんだろう。

 

 

 あとは、文章を書くのが苦手な人にとってはレポートは時間がかかるものとなるだろう。

 

 

 

 レポートの特徴をまとめると…

 

  • 文字数や形式の制限や条件がつく事が多い。
  • 評価者によって評価が左右される事が多い。
  • とりあえず提出すれば単位がもらえることが多い。
  • 書き始めるまでが面倒で、時間が掛かる。
  • データが消えると終わる。

 

 こんなところだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続いてはテストの特徴を挙げていこう。

 

 

 

 と言っても、小学生になった瞬間からテストとかいうやつは課せられるので、説明をする必要はあまりないだろう。ここでは、大学特有のテストの特徴をいくつか挙げたい。

 

 

 

 

 大学のテストは、合格点というものが予め定められている。基本的には6割以上取れれば単位は取得できる。だが、この6割というのが意外とくせ者だったりする。

 レポートと違うのは、当然提出期限というものがなく、みんな同時に同じテストを受けることになるので、ある程度勉強に裂ける時間が限られてくるということだ。提出期限はないが、勉強期限は存在するということだ。

 

 それから、評価がある程度一定になされるということだ。それこそ選択問題なんかが課される場合には、解答は一つしか存在しないので、極端に言えば小学生でも採点が出来てしまう。

 論述系の問題は比較的評価が偏ることが多いが、それでも「模範解答」が存在する分、レポートに比べればいくらかマシになるだろう。

 

 

 

 

 最大のメリットとしては、とりあえず点数が取れさえすれば何でもいいということが挙げられる。授業に出ていなくても、点数が取れれば単位も取れるというのがテストの特長である。このメリットを一番象徴するものは、やはり「過去問」だろう。過去問とは、その教授が過去に同じ授業で扱った試験問題のことを指す。教授が同じ場合、テストの形式は非常に似通ったものになることが多い。場合によっては、全く同じ問題が出されるということもあるらしい。「過去問」を手に入れてしまえば、点数を取るのがぐっと楽になる。教授本人も、この過去問の流布を黙認しているため、大学生にとって「過去問」は見えない何かで守られた最強の道具なのである。

 

 

 余談だが、俺は「過去問」というものの存在を未だに信じていない。というのも、「過去問」をこの目で見たことが無いからだ。俺には「過去問」を得る手段がないのだ。多くは語らない、皆まで言うな。

 過去問とか都市伝説だろ?

 

 

 もう一つのメリットは、「追試」が存在するということだ。

 例えば体調不良などでテストを受けられなかった場合、予め申請を出しておけば、後日別日にテストを受けられる。また、本試験で点数が取れなかったときに、運が良ければもう一度テストを受けさせてもらえることもある。後は、本試験でダメだったときに、追試としてレポートが課されることもある。これは紛れもなく、テストのメリットといえるだろう。

 

 

 

 

 デメリットは、勉強しないと終わるということ。レポートは出せば単位が貰えることが多いと言ったが、テストは受ければ単位が貰えるわけではない。決められた点数を取らなくてはいけない。レポートはある程度、努力が見えたりすれば温情で単位が貰えることがあるらしく、その過程が重視される。だがテストは、過程などには目もくれず、結果に重きを置かれる。「過去問」が黙認されるのもそのためだろう。

 

 

 

 

 

 テストの特徴をまとめるとこんな感じ

 

  • 基準点を越えなければ単位がもらえない。
  • 評価者によって評価が偏ることが少ない。
  • 過去問があれば余裕。
  • 追試があるため、ワンチャンある。
  •  点数が取れればなんでもあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以上、レポートとテストそれぞれの特徴を踏まえた上で、どちらが楽かの雌雄を決したい。

 

 

 

 

 

 

 

 結論は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どっちもクソ。これに尽きる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どっちが楽かの雌雄は決せない。どっちもクソだから。

 

 これが結論だ。

 

 

 

 

 

 

 あまりに画期的な結論だったであろうか。驚かせてしまったら申し訳ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もう一度だけ言っておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どっちもクソ。これに尽きる。