むろくんこそが、素敵でワガママ

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「読む」以外のことは何も考えないでください。

むろくん vs 台風19号

 

 10月12日から13日にかけて、台風19号が日本列島を襲いましたね。

 

 恐らく、日本に住んでいる人間ならほぼ全員がその片鱗あるいはそのほとんどを経験したのではないでしょうか。

 

 

 

 今回特に被害が大きかったのは静岡などの東海から関東東北甲信越まで、主に東日本でしたね。

 

 静岡、山梨、東京、群馬、神奈川、埼玉、茨城、栃木、長野、新潟、福島、宮城、岩手には大雨特別警報が出されました。

 

 

 僕はそもそも、大雨特別警報という存在を初めて知りました。大雨警報までは知ってたんですけどね。警報の上があったんですね。

 

 少し調べたところ、「特別警報」は東日本大震災を契機に生まれたんだとか。当時気象庁津波警報を出していましたが、ご存じの通り多くの方が逃げ遅れ犠牲になりました。

 

 その苦い経験を踏まえ、警報より更に危機感を伝えるために大雨、暴風、大雪などに「特別警報」という新たなレベルが追加されたんだそうです。2013年8月から。

 

 

 

 

 なので、関東に大雨特別警報が出されたのは勿論史上初。以前、西日本を襲った大雨の時は特別警報が出されていたそうです。

 

 

 

 これだけ多くの都県に特別警報が出されるほどのヤバさ。そのヤバさは、経験した人間なら分かるでしょう。

 

 

 ここからは、僕の個人的な体験を綴っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

前日の僕

 僕は埼玉県に在住しております。なので当然、今回の台風19号の格好の餌食でした。

 

 

 

 前日11日には、スーパーに行って物資を貯蓄しようと考えました。嘘です。

 スーパーに行ったのは本当ですが、台風に備えて…という意識は正直ありませんでした。いつもスーパーに行くような感じで、その日も行きました。16時頃でしたでしょうか。

 

 

 するとどうでしょう。

 いつもとは明らかに違うスーパーの様子。まず、人が多かったです。うちのスーパーは17時頃から混み始めるので、16時はまだそんなに混んでないはずなんですよ、本来は。

 

 それが、もう…レジの人は大忙しといったところ。入り口に積んである買い物かごも、見たことないくらい減ってました。

 

 

 

 

 

 肝心の商品ですが、僕が行ったときには既にパンはほとんど残っていませんでした。見たことも無いようなマニアックなパンがちらほら残っていただけ。

 パンはインフラが崩れても食べられるから重宝されるんでしょうね。カップラーメンとかは、水と電気(あるいはガス)がなければ食べられませんからね。

 

 

 あとは、水ですね。天然水系はほとんど売り切れ状態でした。あと、お茶も。ジュースは割と残ってたかな。

 

 

 てか、やっぱり爽健美茶って人気ないんですね。

 皆非常事態に備えてお茶を買っているはずなのに、爽健美茶はなおも選り好みされているようで、僕が行ったときは爽健美茶だけ9本も残っていました。他の綾鷹伊右衛門生茶などは売り切れ。お~いお茶が1本だけ残っている感じでした。

 

 爽健美茶の批判はここらへんでやめておきましょう。

 

 

 

 で、まあ、特に台風のことなんてあんまり気にすることなく、いつも通り買い物を終えました。

 

 

 

 

 

 

 

僕とB君

 10月12日。いよいよ台風19号が到来します。

 

 14時過ぎ頃からB君とスプラトゥーンをやっていました。その時は、埼玉県はまだ雨がチラホラ降っている程度でした。

 

 

 悠長に僕はB君とスプラトゥーンのリーグマッチで一喜一憂。「アメフラシとか不謹慎だろ!」「スーパーチャクチとか、もろ台風じゃん!」「こいつらの回線やられねえかな!」などとわめき散らしながら、ゲームをしていましたね。

 

 

 

 15時頃になって、埼玉県の様子が変わってきます。

 明らかに外から聞こえる雨音がおかしいんですね。ゲームの合間にベランダを覗いてみると、そこには驚きの光景が…

 

 

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 ベランダの前で、小川がせせらぎを添えて出来上がっていたのです。

 少し分かりづらいかも知れません。台風で降る雨は、驚きの透明感です。奥の葉っぱが浮いているのを見て貰えれば、水が溜まっているのが分かるかと思います。

 

 水深はたぶん10cm弱。これが、写真の右から左に向かって流れていました。たぶん水が溜まったときの為に若干勾配になっているんでしょう。

 

 

 

 初めてですね、こんなことは。

 

 

 

 大雨特別警報が出されたのは、何時か忘れましたが、丁度この辺りか、これよりも少し前だったと思います。

 

 

 そして、B君の住む東北圏でも、土砂災害警報が発令されました。

 

 

 

 それを機に、僕らの中に不安が走ります。正直、スプラトゥーン程度では気を紛らわせることはできませんでした。むしろ不安は募る一方。

 

 

 17時頃になって、B君は恐怖におののき、避難の準備を始めるためにゲーム及びLINE通話を終えました。

 丁度この頃から、外が暗くなり始め、日本列島の至る所で実害が発生するようになります。

 

 

 ゲームを終えてから、電気と水があるうちにと思い、夕飯を食べたりお風呂に入ったりしました。

 

 

 

 18時になってから、再びB君とゲームをしました。しかし、30分ほどで再び不安が募り、すぐに終わりました。

 

 その後、B君は友達の家へと避難をしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとりバイオハザード 

 19時頃になると、新たな問題が浮き彫りになってきました。それは、川の氾濫です。僕の住んでいる区域には、川が2,3本流れていて、台風19号の影響でそれらの川が氾濫するんじゃないかという情報が回って来たのです。

 

 

 さすがに僕も右往左往。部屋が一階の為、浸水したら一番最初に死んじゃうじゃんと思いながらも、Twitterにツイートすることで気持ちを落ち着かせていました。

 

 

 更に、ベランダの小川の水位は2mmほど上がっていました。涙で水位が上がる前にベランダの扉を閉め、座椅子に座って何をするでもなくただ時間と台風が過ぎるのを待ちました。

 

 それから不安な時間を過ごすこと2時間…。

 

 

 

 21時頃になって、急に雨が弱まりました。突然、音が聞こえなくなったんですね。

 恐る恐るベランダの扉を開けても、雨はほとんど降っていない状態で、風もありませんでした。

 

 

 いわゆる、台風の目ってヤツですね。安全地帯。

 

 

 これは、ようやく半分まで来たのか、という安心感と同時に、後半戦が始まるという不安感を募らせます。

 

 

 そして22時前に、僕の住む市の警戒レベルが5になったとの緊急速報が入りました。いよいよ僕は泣きそうになります。

 このときばかりは、流石に友達が欲しいと思いましたね。小学校の宿泊学習とかを思い出していました。

 

 

 同時に、突然もの凄い暴風が外で吹き荒んだのが分かりました。

 

 後半戦突入です。

 

 雨の次は風です。この時点で雨はほとんど降ってはいなかったと思いますが、暴風は猛威を振るっていました。

 

 停電が怖くなり、懐中電灯と電池を用意しましたね。

 

 

 

 

 そして22時半頃に、新たな河川氾濫の注意を促す通知が来ます。いよいよだな、という感じでしたね。

 

 しかし、その後すぐに風は弱まり、ピークを過ぎました。台風は埼玉県を通過したのです。

 小川の水位も下がっており、僕は歓喜の声を上げました。

 

 

 

 そして2時頃。やっと寝れると寝る準備をしていたところに、今度は荒川氾濫の通知が来ました。もうすぐ氾濫しちゃうよ、といった内容でしたね。

 

 

 

 ま だ 油 断 で き な い

 

 

 

 結局、ロフトの上で眠れない夜を過ごしました。

 そして3時11分、いよいよ「避難指示」が発令されました。

 

 

 いよいよ荒川がやべえぞ、といった内容でした。外ではパトカーのサイレンやヘリコプターの飛ぶ音が鳴り響いていました。

 避難を呼びかけているのでしょう。緊急放送も流れ出します。

 

 

 ただ、外は暗く眠気もあったので、家を出る気にはなれませんでした。

 

 

 

 ロフトで震えながら、寝ては起き寝ては起きを繰り返しました。結局朝方までまともに眠れませんでした。

 

 それはさながら、バイオハザードですわ。バイオハザード HD リマスターですわ。

 

 

 

 

 

 

 

 そして本日10時頃。川の氾濫による避難勧告は全て解除され、やっと考え得る全ての危機を乗り越えるに至りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終わりに

 今回の台風は、間違いなく今まで経験した台風の中で一番規模が大きかったと思います。結局家から出ずにやり過ごすことはできましたが、僕は運が良かっただけです。

 

 というのも、僕が住んでいる区域内では、どうも家が浸水している場所もあったみたいです。僕の周囲はたまたま偶然水が溜まることがなかっただけでした。

 

 少し歩けば、浸水した住宅街がそこにはあったということです。

 

 

 

 

 

 それと、荒川の氾濫について。

 今回は荒川が氾濫することはありませんでした。近くの堤防が頑張ってくれていたみたいで、越水も決壊もありませんでした。

 

 しかし、万が一氾濫したとなると、僕の住む区域一帯は全て沈むことになるそうです。近くの避難所も浸水予想区域に含まれていたため、区外に逃げなければならないことになるんですね。

 

 

 

 それを考えると、本当に氾濫しなくてよかったと思います。夜中に外に出て区外に向かう…なんて、なかなか怖くてできませんよ。

 

 友達がいるならまだしも。

 

 

 

 

 …友達がいるならまだしも。

 

 

 

 友達がいるならまだしも!!

 

 

 

 

 

 

 

 これを機に、周辺地域は災害時の避難所を増設、あるいは避難所の動線をしっかり確保しておくなど、対応に努めて欲しいですね。

 

 

 

 

 

 

 今回思ったことは。

 台風は地震とは違ってある程度予測ができることは大きいなと思いました。事前に食料を調達できますし、早め早めに避難することもできます。

 

 

 

 ただ、東日本大震災を経験している身ではありながら、今回の台風を僕は少し軽んじていた部分がありました。

 

 B君とのゲーム中も、「まあ大丈夫でしょ!」「杞憂に終わると思います!」などと、震災を経験した人間のものとは思えない発言をしたりしてました。

 

 

 

 

 今回は浸水・断水・停電・その他怪我など、実害を被ることこそありませんでしたが、それは運が良かっただけです。

 

 

 運の良さは僕の数多い取り柄のうちの一つではありますが、油断は禁物ですね。

 

 

 

 

 今後はもう少ししっかりした対応を取れるようにしたいと思います。

 あと、やっぱり誰かが近くにいると違うんだろうなぁ、と感じました。そういう意味でも、オトモダチは大事なんじゃないですか?知りませんけど

 

 

 

 

 

 まあ、台風も地震も、来ないのが一番なんですけどね。

 

 

 本日のサブ記事

romuromu1010.hatenablog.com