男子大学生の異世界冒険譚 ~異世界に転生してチート級の文章力で世界最強の男になるまで~
心が折れるっていう表現、まるで心が棒状みたいな言い草だよね。あるいは紙状かな。
皆様、小説家になろうっていうサイトはご存じですか????????
僕は知ってます。
このサイト、簡単に言うと誰でも自作の小説が投稿できちゃうサイトなんですね。なんというか、現代的ですね。といっても、設立したのはなんと2004年。
もう15年の歴史があるんですね。ちなみにDSが発売されたのも2004年です。
小説家になろう
アニメ化された作品
現時点での掲載作品数は67万8230、登録ユーザー数は163万2462人です。当然、ひとりで幾つもアカウントや作品を持ってたり、今はもう使われていないアカウントや書かれていない作品も含まれるでしょうけど。
それにしてもすごい規模ですね。
更に近年、この「小説家になろう」に投稿された作品がアニメ化を果たすパターンが非常に増えています。
有名なところで言うと、
「君の膵臓を食べたい」
などですかね。膵臓に関しては実写映画化もされています。最近だと盾の勇者も2期3期の制作が決定したのかな?
このように、「小説家になろう」に投稿された作品が、アニメ化や映画化を果たすという例が結構多いです。特に最近は。
アニメ化まではいかなくとも、ある程度の人気と尺があれば、書籍化も不可能じゃないとか。
僕と小説家になろうの関係性
なぜ急にこんな記事を書き出したのか。
それは…
僕ちんも作品投稿すればアニメ化まで成り上がれるんじゃね?
と思ったからです。すいません、半分嘘です。
実は僕、このサイトを最初に知ったのは中学1年生の頃です。
当時、学生の間ではライトノベルが大流行しており、学校の読書の時間には男子生徒はこぞってライトノベルを呼んでいました。
ソードアートオンラインなどが流行ってた時代ですね。
ただ、僕は当時ライトノベルというものをほとんど読んでいませんでした。今になってもほとんど読んだことはありません。
僕は中学生の頃から家でパソコンを使い始めていたので、何をするにもインターネットで…みたいな生活を送っていました。
そこで見つけたのが、この「小説家になろう」です。きっかけは忘れましたが、お金をかけずに本が読める!と、当時の僕にとっては重宝するサイトでしたね。
「小説家になろう」に投稿されている作品は、今も昔もライトノベルに非常に近いものがあります。素人が投稿しているわけですから、ちゃんとした小説って感じではないですね。
プロの作家さんが書く小説に比べると、その稚拙さたるやって感じです。
ただ、どうも僕にはライトノベル系の本が合わなかったようで、一つの作品を読み続けるということができずに、途中で飽きてしまうものばかりでした。
そんな中、2012、13年あたりでしょうか。「盾の勇者の成り上がり」という作品を見つけて、少しだけハマりました。まあ、これも第1部を読んで飽きてしまったんですが…。
この「盾の勇者の成り上がり」は、7年の時を経てアニメ化を果たします。僕の目に狂いはなかったということですね。本当に、自分のこの目利き能力には日々驚かされます。
とまあ、少し当時のエピソードを交えてお話ししましたが、結局何が言いたいかっていうと。
「小説家になろう」は、素人作品でもアニメ化を果たせる夢のあるサイトだから、僕でも富豪になるチャンスがあるってことです。極論ですが。
今後もし、気が向いたらこのサイトに作品を投稿することがないかもしれません。
その時のために、このサイトの現状を把握しておきましょう
現状
これは、今現在の「小説家になろう」に投稿されている作品の中の、ハイファンタジー部門の月間ランキングトップ10です。
タイトル長ッッ…!!!!
「小説家になろう」あるあるですね。なろう小説は、タイトルがめちゃくちゃ長いことで有名です。慣わしなんでしょうね。
タイトルがあらすじみたいになってます。面白いですね。
正直、パッと見ただけじゃ違いが分からないですね。
さて、ではこの10個の作品を支柱に、なろう小説の特徴を簡単に書いていきましょう。
タイトルが長い
先ほど述べたように、とにかくタイトルが長いです。
11位以下の作品も、とにかく長い。
こうなってくると、3位の「貧乏貴族ノードの冒険譚」が逆に気になってきますよね。
とにかく異世界
なろう小説は、とにかく異世界系が多いです。10個すべてが異世界ものです。
ファンタジー部門なんだから、当然じゃない?と思う方もいらっしゃるでしょうけど、月間総合ランキングもご覧の通り、全て異世界系です。
最初から異世界のものもあれば、現代日本で一度死に、異世界に転生される異世界転生系もたくさんあります。
先に挙げた代表作で言うと、「Re:ゼロから始める異世界生活」「この素晴らしい世界に祝福を!」「転生したらスライムだった件」「盾の勇者の成り上がり」は全て異世界転生ものです。
なぜ異世界系が多いかの理由は最後に明記したいと思います。
とにかくチート
なろう小説最大の特徴といってもいいのが、主人公のチート能力です。
主人公最強系とも言われます。
例えばジャンプマンガなんかだと、主人公は戦いの中で時に敗北し、時に勝利し、時に仲間を失い、その過程で成長していきます。
ですがなろう小説はそうではなく、主人公は最初から世界最強クラスに強いのです。負け知らず、とにかく無双の限りを尽くします。
以下は、月間総合ランキングの10個の作品のうち、「チート」の類いのキーワードが付けられた作品です。
タイトルは面倒くさいので省略します。
※キーワード:検索に引っかかりやすいように小説に付けるカテゴリーのようなもの。
1位の作品:主人公最強 ご都合主義 チート 俺TUEEEEEEEE
3位の作品:チート
6位の作品:ご都合主義 俺ツエー 主人公最強 無双
7位の作品:オレつえー
8位の作品:ヒロイン最強
10位の作品:主人公最強
10個中6個の作品のキーワードには、そういう系のワードが星屑の中、ちりばめられていました。
1位の作品に関しては、そういう系のワードがふんだんに使われていますね。1位たる所以でしょうか。
キーワードに含まれてはいないものの、2位の作品はタイトルに「チート」とありますし、5,6位の作品は異世界恋愛ものですから、実質ほぼ全部そういう系の小説ですね。
唯一、4位の「貧乏貴族ノードの冒険譚」だけは一見した感じではそういう系の要素は見受けられませんね。例外と言えるでしょう。
他にも、ハーレム系や悪役令嬢系の小説も多いです。
読者も、そういう系の小説を求めていると言うことでしょう。その意味で、需要と供給の感じがすごいしますね。
なぜ異世界系・チート系が多いのか
では、なぜ異世界系・チート系の作品が多いのか、作者の気持ちになって考えてみました。
答えは簡単です。
書きやすいから、です。
最初に述べたとおりこのサイトは誰でも作品を手軽に投稿できるサイトです。なので、作者のほとんどは執筆に関しては素人といえるでしょう。
物書きのイロハがない人間や、知識が豊富でない人間が手軽に書ける要素が異世界系とチート系なのです。
異世界であれば、現代の常識に縛られることもなく、何でもかんでも自分の好きなように書けます。
そんなのあり得ないよ!と言われても、「異世界だからあり得るんだよ!」と言われれば、それはもう完全に論破です。
チート系も同じ。
主人公最強にしてしまえば、主人公は何でもありになっちゃうわけですから、同じように「チート能力だからいいんだよ!」と言われてしまえば、これもまた完全に論破です。
結局、素人が一切の制約なしで書くことができるんですね。
それと、
作者の気持ちになって考えてみると、異世界系が多い理由はもう一つあります。
これは想像になってしまいますが、本来であればこの作者達は、マンガを描いて投稿したかったのでしょう。
ですが、文字と違って絵というのは表現が難しいです。
「男が歩いている」と文字で書くのは小学生でもできますが、実際に歩いている男を描写するのは簡単ではありませんし、時間も掛かります。
だから、小説として作品を生み出そうとするんだと思います。
その小説に人気が出て、書籍化されれば、プロのイラストレーターの方が表紙や挿絵にキャラクターのビジュアルを描いてくれます。漫画化されることがあればなおさらでしょう。
作者は漫画に憧れ、小説を書くんですね。どんなに稚拙な文章でも、投稿してしまえばそれはもう「小説」になってしまうのが、このサイトの恐ろしいところです。
「小説家になろう」と言われる所以ですね。
おわりに
簡単ではありますが、「小説家になろう」について記事を書いてみました。
近い将来、僕が小説家になろうに作品を投稿する日が来るかもしれません。
そしてそれが、ライトノベル界ひいてはアニメ界を席巻する超大作になってしまう日が来るかもしれません。
なんてね