むろくんこそが、素敵でワガママ

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脱退した平手友梨奈について、アイドルファンじゃない俺が思うこと【欅坂46】

 

 

 夕飯食べてすぐ寝ちゃってて、起きたら平手が脱退してました。

 

 

 

 

 

 欅坂46のセンター、「てち」こと平手友梨奈が1月23日に「脱退」を発表した。同じく、織田奈那、鈴本美愉は「卒業」を、佐藤詩織は「活動休止」を発表。「脱退と卒業の違い」が、話題になった。

 

 

 

 「脱退と卒業の違い」について、最初に簡単に持論を述べたい。

 ここでの重要な違いは、辞書的な意味での違いではないように思える。そもそも、アイドルを「卒業」という言い回しは本来は特殊な言い回しである。「卒業」はもともと学校の課程を終えたときに使われる言葉で、それを転じて、「アイドルという一つの大仕事をやり遂げた」という意味で「卒業」という言葉が使われる。言い換えるなら、「勇退」だろう。

 つまり、「卒業」という言葉には、「円満に全てをやり遂げて、後進に道を切り開く目的で自らその身を退く」ことを言う。

 

 対して、「脱退」には、そのようなポジティブなニュアンスはない。最近で言うと、TOKIO山口達也や、KAT-TUN田口淳之介、AAAの浦田直也などが、グループを抜ける際に「脱退」という言葉を使っていた。彼らは、法に触れ、やむなくグループを抜けたわけだ。つまり、「自ら進んで勇退」したわけではない。グループの存続のため、大人の事情で、目に見えない力によって「グループから弾かれた」のだ。

 要は、「脱退」は「解雇」や「クビ」と同義と言える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺は、別に欅坂46のファンではない。アイドルグループには元々興味もない。ただ、平手友梨奈のことは知っている。友人に欅坂46のファンが何人かいるため、その人らから話を聞いたりすることもあったし、たびたびSNSで話題になっていることもあったため、ファンでなくともある程度は知っていた。曲も何曲か口ずさめる程度には知っている。

 

 無論、アンチでもない。それを踏まえた上で、今回の記事を読んで頂きたい。これは、アイドルファンではない俺の視点から、今回の出来事について客観的な意見を述べているに過ぎない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 平手友梨奈と言えば、欅坂46の看板として、デビューから数年にわたって不動のセンターを務めてきた。独特な表現技法でファンの心を惹き付け、テレビやライブではパフォーマンスを披露する度にSNSが盛り上がる。

 だが、不動のセンターとして舞う一方で、ちょいちょい怪我や体調不良を理由に活動を休止したり、出演を見合わせたりすることもあった。激しいダンスや歌唱による身体的な疲労、プレッシャーや期待に対する精神的なストレスなど、その原因は様々考察できる。

 

 デビューを果たし、時が経つにつれてパフォーマンスはより独自性を帯び、平手自信もその様相の変化を見せた。俺が知る限りだと、『二人セゾン』のMVの平手と、ここ最近の平手の印象はかなり違う。180度違うと言っていいだろう。幸か不幸か、彼女は不動のセンターという重役を担う中で、あからさまな変化を遂げていた。

 

 

 しかし彼女は、度重なる変化に追われながらも己の使命と向き合っていた。それはアイドルとしてか、表現者としてか、人間としてか。俺には、そんな彼女が自分を犠牲にしているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 様々な試練を乗り越え、それでも舞台に立ってきた彼女だが、とうとう限界を迎えてしまったのかもしれない。

 

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欅坂46 OFFICIAL WEB SITEより

 

 

 

  これが、公式サイトに掲載された文章の全てである。

 ファンではない俺としても、いかがなものかと思う。

 

 「この発表をもちましてグループを卒業・脱退」という一文が目に付く。つまり、卒業コンサートなどが行われないことはおろか、今後のシングル発売やライブ活動からも、この3名は突如として姿を消すわけだ。

 

 

 まあまず何か問題が発生したと考えて間違いないだろう。運営は事を荒立てないように余計な文言は入れないようにしているのだろうが、かえって逆効果だ。無論、公表できない問題が発生しているのだろう。確か、欅坂46は去年発売を予定していたシングルの発表を先送りしていた記憶があるが、恐らく今回の卒業・脱退と関係していると見て間違いないだろう。

 

 

 

 あまり深読みをしても仕方ないのは事実だ。実際問題、彼女らは恐らくもう二度と欅坂46には戻ってこない。どれだけ卒業・脱退の原因を考察をしても、かえって傷口を広げるだけで無意味だ。それに俺は欅坂46に詳しいわけではないので、無闇な考察は自重しようと思う。

 

 

 

 だが確実に言えるのは、次の2つだ。

 

 

・前置きもなしに、突如として4名が卒業・脱退・活動休止を選択しなければならない問題が発生していること

平手友梨奈に関しては、「卒業」ではなく「脱退」という形を取らなければならなかったということ

 

 

 

 

 

 

 後者に関しては、悪いが闇の深さが窺える。

 最初に述べたように、「脱退」というのは「グループにいられない事情により、グループから身を引くことを余儀なくされた」ということであり、恐らく本人にとって不本意な結果だろう。

 この4名の卒業・脱退・活動休止が、同じ事情によるものなのかどうかは定かではないが、少なくとも平手は「卒業」することは許されなかったわけだ。大学で言えば、「退学」や「除籍」と同じだろう。彼女自身が何か問題を起こしたのか、或いは濡れ衣を着せられたのか、それを憶測で語るのはナンセンスだが、のっぴきならない事情があったのはまず間違いないだろう。

  

 

 

 

 

 

 

 

 秋元グループの運営は、前々からたびたび問題が指摘されていた。運営形態がどのようになっているのかは俺もいまいち把握していないが、共通しているのはトップに秋元康がいるということだ。

 山口真帆を中心とするNGT48の騒動は記憶に新しいと思う。この時も、運営の対応が問題視されていた。

 

 

 一体何が起きているのか。推し量るのも恐ろしい。

 今後の対応は更に注目を浴びるだろう。もしかすると、秋元グループそのものの存続が危ぶまれているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後に。

 今回の平手友梨奈の脱退により、欅坂46の今後は大きく変化していくだろう。グループが崩壊の一途を辿る可能性も否定できないのが現実だ。

 それほどまでに、彼女一人が背負ってきたものは巨大であった。

 

 

 

 

 

 

 今回の件に関して、Twitter欅坂46のファンの反応を確かめてみた。

 突然の発表に対する戸惑い、感嘆、怒り、様々な反応が見て取れる。

 

 

 

 俺が最後に取り上げたいのは、平手の今後に対する反応だ。

 

 

 

 

 

 

 それは、「今後も活動を続けて欲しい」「彼女の表現はアイドルの枠には収まらない」「てちなら女優でもやっていけるでしょ」などと言った、彼女の今後の活動を期待するような反応。

 

 

 恐らくこういった期待を抱いているのは他でもない、彼女のファンだ。こういった期待を抱いているファン当人には、何も悪気はないのだろう。今後を期待することが、彼女のためになるのだと考えている。

 勿論、その考え方が間違っているとは思わない。ファンであれば、彼女の活躍に期待するのはむしろ当然の反応と言える。

 

 

 だが、「当然の反応」が、平手本人を苦しめているのではないだろうか。

 不動のセンターを張ってきた彼女は、当然周囲から期待の眼差しを向けられ、プレッシャーと戦っていたに違いない。それでも喜び感動してくれるファンを原動力に活動を続けてきたのは事実だろう。だが、それが今回限界を迎えてしまったのも事実だ。

 

 ファン当人に悪気がないにしても、こういう今後を期待するような反応は平手にとって、「平手友梨奈なら違う場所でまた我々を感動させてくれるよな?そうだよな?」といった残酷なプレッシャーの押しつけになっているのかもしれないと、俺は考える。

 ファンだけではない、彼女を取り巻く運営の環境やメンバーの気持ちも同じだ。それら全てが、「当然の反応」として彼女に重く重くのしかかってしまう。

  

 正直、テレビでパフォーマンスをしている平手友梨奈は見ていられなかった。

 

 

 もちろん、これは俺の持論であり、考察だ。

 だが、彼女はまだ18歳だ。成人もしてない少女だ。世間からしたら右も左も分からないクソガキなのだ。1stシングル発売の2016年当時は15,6歳の中高生だ。

 

 俺は今21歳だが、まだまだこの先どうとでも人生は転ぶと考えている。そんな俺より3つも年下の彼女の将来は、俺よりも有望だ。

 

 本当はパティシエになりたいって考えてるかもしれないだろ?18歳だったら、大学にだって行けるし、パティシエにだってなれるし、別の場所でアイドルやタレントとして活動することだって勿論できる。

 

 そんなクソガキの将来を、周囲の期待で閉ざしてはいけない。

 期待もほどほどに、ということだ。

 

 

 

 

 

 

 彼女が欅坂46を脱退したことで、解放されたかどうかは分からない。だが、とりあえず「笑わないアイドル」ではなくなったわけだから、今まで溜め込んだ分、存分に笑って泣いて、ゆっくりのんびりしてもらいたいものだ。

 

 

 女は笑ってなんぼみたいなとこあるぞ。

 

 

 ということで、俺は髭dismを聴く。