むろくんこそが、素敵でワガママ

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幕末志士は大学生活を救ってくれました【活動終了】

 

 人気ゲーム実況者・幕末志士の二人が、このたび12年間の活動に幕を下ろすことになりました。

 

 

 

 12年かぁ、長いようで短いような気もします。

 

 

 

 

 

 幕末志士のことを知らない方のために、少しだけ彼らのことを説明しておきましょう。

 

 幕末志士は、ニコニコ動画を中心に活動する二人組実況グループ。多弁でワガママな坂本龍馬と、温和で天然な西郷隆盛の、二人の幼馴染みから構成されています。12年前にニコニコ動画にて実況活動を開始し、2015年には有料のユーザーチャンネルを開設し活動を広げました。特徴的なのはなんといっても、「途切れることのない掛け合い」「ゲラ」「バグ」。唯一無二の実況者として数々の動画をヒットさせました。

 

 

 

 名前だけでも聞いたことある人が殆どなのではないでしょうか。いわゆる、ゲーム実況界では古参と言われる方でしょうか。今でこそYoutubeを中心にゲーム実況者が腐るほど存在していますが、12年前当時は、ゲーム実況界はまだまだ未開拓でした。そんなゲーム実況界に新風を巻き起こした先駆者の二人と言ってもいいんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 そんな二人が、このたび活動を終了することになりました。

 昨日5月2日のYoutubeでのゲーム配信がラストとなりましたね。

 

 

 

 なぜ活動を終了することになったのか、ですが…。

 

 簡単に言うと、二人の歩幅が合わなくなってきたからであると本人達は説明します。幕末志士チャンネルが開設されてからの5年間(特にこの2年くらい)、西郷隆盛はいわゆるスランプ状態に陥っていたようです。

 

 実は、チャンネルで行われる生配信では、従来のゲーム実況をやるだけではなく、西郷隆盛が持ち寄った企画で盛り上がったり、幕末志士に関わっているクリエイターが作ったゲームをプレイしたりするというようなことも行われてきました。

 チャンネル活動は会員の会費で成り立っている部分もあるので、そこでのプレッシャーもあったんじゃないでしょうか。二人だけで楽しくゲームをしていればいい…というわけにもいかなくなったのでしょう。西郷隆盛は思い詰め、ノイローゼになってしまったようです。

 

 まあ、5年もやってればネタも尽きてくるだろうし、疲れも溜まってくるでしょう。彼らも今年で35歳(推定)ということで、もうそろそろ体力が衰えてくる頃です。そういった肉体的な疲労も祟ったんじゃないでしょうか。

 

 あと、これは活動終了と直接関係してるかは分かりませんが、彼らはこの5年間でいわゆる「身バレ」と戦っておりました。会社の人間にいじめを受けたり、度が過ぎたリスナーに家凸をされたり、しまいには裁判沙汰になったりしました。そういったところへの不安やストレスも、回り回って活動終了の一因になったと考えます。

 ただ、坂本龍馬の口から発せられることの8割は嘘(または脚色)なので、どこまで本当なのかは分かりませんが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、では私自身と幕末志士の繋がりを、少し書かせてください。

 

 私が幕末志士を最初に知ったのは、2009年頃だったと思います。11年前、小学5,6年生の頃ですね。動画のナンバリングで言うと、『奴が来る』の第一作二作が投稿されたあたりだったかと思います。

 

 友人にすすめられて見始めたのがきっかけです。ちょうどその頃が、私がインターネットに足を踏み入れた頃と重なります。それまでニコニコ動画というものを利用したことがありませんでしたが、幕末志士をきっかけに利用することになりました。

 

 

 

 幕末志士の『奴が来る』を初めて見た時のことは、未だに覚えております。

 とにかく笑ったのがまずはじめ。それこそ、当時はゲーム実況というものの存在を知らなかったし、この『奴が来る』がゲーム実況というカテゴリーに属しているものであるということも当然知りませんでした。

 ただ、純粋に笑えましたね。

 

 

 それから、「ゲームには色々な遊び方がある」ということを教えてくれたのも『奴が来る』でした。

 『奴が来る』は、フィールドに隠された1UPキノコ(通称:緑の悪魔)から逃げながら赤コインを8枚ゲットする、という趣旨の動画になっています。今で言うところの縛りプレイに分類されるんでしょうかね。

 

 当時スーパーマリオ64をあんな風に遊ぶなんて考えられませんでした。実は私、兄が持っていたスーパーマリオ64のDS版をプレイしていたので、ゲームのことはよく知っていました。だからこそ、衝撃を受けたのかもしれません。

 

 

 

 あとは、言葉のチョイスとか、ワードセンスにも感銘を受けていました。

 『BLEACH』や日本語の歌詞に影響を受けた私ですが、やはり言葉というものに惹かれやすい模様。坂本龍馬の独特な言い回しや、西郷隆盛の斬新な切り返しがとにかく新鮮で面白かったんだと思います。

 

 

 

 最初に見たゲーム実況動画が幕末志士の『奴が来る』だったおかげで、未だに他の実況者では満足できない部分があります。こういう人は意外と多いと思います。

 

 

 

 

 

 そして、2014年にスマブラ64』が投稿されます。言わずと知れた伝説のゲーム実況動画ですね。現時点での再生回数は脅威の1678万回です。ゲーム実況史に残る傑作と言われてますね(言われてる?)。

 

 恐らく、私が生まれて22年、人生で一番笑った映像作品だと思われます。なんというか、完璧な動画だなと感じています。流れというか構成というか、盛り上がり方とかテンポとかオチとか…。勿論、何百回もプレイしてやっと撮れた奇跡の動画でしょうから、もう二度と同じような動画を撮ることはできないでしょうね。

 

 

 

 

 その後、ユーザーチャンネルが開設されます。私は大学に入学してから会員になりました。といっても、毎月毎月会員をやっていたわけではありません。平均して年に3,4ヶ月くらいでしょうかね。あんまり覚えてませんが…。

 チャンネルでは、ゲーム実況だけでなく、二人の昔話やくだらない雑談が聞けます。これがまた面白いんですね。チャンネル動画や生放送の内容はお金を払って見るものなのでここでは詳細は省きますが、興味のある方は今からでも会員になってみてはいかがでしょうか。

 

 ちなみに、チャンネル生放送のアーカイブは、随時Youtubeにも上がって今後無料で閲覧することができるようになるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 私も細々とゲーム実況動画を上げさせてもらっています。どうしてもゲーム実況者で食っていきたい!みたいな志はないので、別に幕末志士に憧れてゲーム実況者になったわけでもないのですが、少なからず影響を受けているのは確かでしょう。一度、友人に「話し方が幕末志士っぽい」と言われたことがありました。意識しているわけでも真似をしているわけでもないのですが、動画を見すぎて移っちゃった可能性はありますね。

 

 ただ、Youtubeニコニコ動画のような、いわゆる「動画」というコンテンツに触れるきっかけは間違いなく幕末志士だったと思います。それこそ11年前は、動画投稿サイトというものがまだ世に浸透していなかった時代ですからね。今でこそ市民権を獲得したYoutuberなんかも、当時はまだ影も形もありません。ニコニコではボカロなんかも大流行してました。いい時代でしたね。

 

 そして、今や「動画」は世界中で必須のコンテンツみたいになりましたよね。Youtubeに関しては、もはや生活必需品と言っても過言ではないです。彼らがその先駆けであったことは間違いありませんが、運良くその先駆けに乗じることができたのも幸運でした。

 

 

 

 

 

 

 

 何より、私は個人的に幕末志士にとても感謝しております。

 なんでかって、大学生活中に命を繋いでくれたものの一つだからです。私の大学生活を救ってくれたのは、Twitterと、もう一つは幕末志士です。

 

 私は大学入学から今の今まで、大学生活を全く楽しめておりません。友達も出来ず、大学にも馴染めず、独り暮らしで心細く、この4年間は本当に大変でした。当然、一人で家にいることが圧倒的に多かったです。

 

 

 そんなとき、家で幕末志士の動画を見るのが日課となっていました。時間を忘れて笑うことが出来る。同じ動画を、台詞を覚えるくらい何回も見ました。ゲームをしながらラジオ感覚で動画を見たり、ご飯を食べながら生放送を見たり…。

 家での憂鬱な時間を乗り越えることが出来たのは、幕末志士のおかげですね。

 

 

 

 

 

 感謝申し上げます、幕末志士様。

 

 

 

 

 

 

 今後、幕末志士を越えるゲーム実況者は現れないんじゃないかと思っています。

 12年間、お疲れ様でした。

 

 ニコイチ、センキュー!!!!